仕次ぎのススメ
忠孝酒造の古酒の日のイベントでは、お手持ちの古酒甕へ仕次ぎをしてもらいと思い、【古酒のまとめ買いセール】を行っています。
古酒作りに仕次ぎ作業は欠かせないと思っているんですが、前回の記事に引き続き島酒リモフェスの動画がとても参考になりますのでご紹介します。
ちなみに仕次ぎとは下図のような作業です。
甕を複数用意し、一番古い古酒を入れた甕を親酒(親甕)とします。親酒より若い古酒の入った甕を二番甕、さらに若い古酒の甕が三番甕です。親甕から飲んで減った分を二番甕から補充します。二番甕には三番甕から、三番甕には手ごろな古酒や新酒を購入して入れます。これを仕次ぎといいます。
仕次ぎのポイントは上の動画にもありましたが、
①一年~二年に一回行う
②くみ出す量は甕の容量の10%程度
③楽しんでやる になります。
仕次ぎをする利点としては、
①おいしい古酒になる
②その都度、味を確かめながら古酒作りができる
③アルコール分、香味成分の補充 です。
個人的には、飲みながら育てられるというのが一番のメリットと感じています。ふつう20年古酒を作ろうとすれば20年間そのお酒は飲めないわけですが、仕次ぎなら補充をするので味見ができます。たしかに20年古酒の表示はできませんが。
毎年毎年の味の変化を楽しみながらというところが、いいんじゃないでしょうか?