琉球城焼

琉球城焼 開発ストーリー

琉球城焼とは

琉球城焼は、琉球王国が海外貿易を盛んに行っていた15~16世紀に東南アジアから伝来した南蛮甕が起源です。特徴は、釉薬を使わずに焼き締めた焼き物で、泡盛の保管をはじめ古酒造りに欠かせない容器として使用されてきました。

古酒造りへの想いから生まれた熟成甕

会長 大城 繁

泡盛の普及にともない泡盛自体に関する研究は数多くなされてきましたが、甕の研究はほとんどなされていませんでした。

泡盛を良いくぅーす(古酒)に熟成するためには、良い古酒甕は欠かせません。それは、泡盛蔵元すべてがわかっていました。ただ、甕の製造を蔵元自ら手がけるということは、責任の重さに耐えられる覚悟が必要だったのです。

そして、そのような中、平成元年に会長の大城 繁は、その責任の重さをすべて踏まえた上で、「酒造家として泡盛がよくなるような甕を開発したい」という古酒造りへの想いから泡盛メーカーとしては初めての泡盛を熟成させる甕の研究を手がけました。

熟成こそ泡盛に命。甕にこだわり味を極める。

大城 幸男

泡盛メーカーとして、初めての熟成甕の開発は、日々失敗と挑戦の連続でした。大城 繁自らロクロを回し、熟成に向く土の配合から成形・火の温度の上げ方など、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら、すべてをデータ化することにより、ついに二年後の平成三年に念願の『琉球城焼』を誕生させました。

その琉球城焼は、甕の成形した時点から45%収縮し、お酒がもれにくい金属音を奏でる泡盛の貯蔵・熟成に最適な甕となりました。(新聞記事 甕熟成の研究結果)

そして、この技術と想いは、現在三男の大城 幸男に受け継がれています。

受賞歴・メディア掲載情報

琉球城焼 受賞歴

新聞記事 甕熟成の研究結果
沖縄タイムス 2009年10月14日
泡盛古酒の甘い香りの元となるバニリンについて、瓶より甕保存のほうが、短時間で効率よく生成されるとの研究成果を発表。
新聞記事

泡盛鑑評会 受賞歴 泡盛古酒の品評会としては、最も厳しく審査され権威ある泡盛鑑評会において連続受賞しております。

平成14年     泡盛鑑評会 県知事賞受賞
平成17年~19年  泡盛鑑評会 県知事賞受賞
平成20年     泡盛鑑評会 県知事賞受賞
平成22年     泡盛鑑評会 県知事賞受賞
平成23年~26年  泡盛鑑評会 県知事賞受賞